研究紹介

研究領域 4表示材料

東京大学の物理的視点・計算科学技術とJSR高分子技術の融合により、高度な液晶制御特性を有する配向膜の技術構築に取り組みます。

概要

液晶ディスプレイは1970年代の電卓への適用に始まり、近年はスマートフォン、テレビを主軸として高機能化、多様化が進み、社会生活に欠かせないデバイスとなっています。

JSRでは保有する高分子技術をベースとして、表示ON・OFF機能を司るTFT基板に適用される高分子薄膜材料を中心に液晶パネル用材料の研究・開発を行っています。これら材料での高いシェアと液晶パネル生産拠点国に存在する研究施設を通じたネットワークを活用し、顧客と共に市場ニーズを満たす材料をいち早く実現してきました。

数多く存在する液晶ディスプレイ関連材料の中でも、配向膜はディスプレイの用途、要求特性に合わせて、高精度かつ様々な形態で液晶配向を制御する特性を求められるキーマテリアルとなります。

JSR・東京大学協創拠点CURIEでは、配向膜に求められる高度な液晶制御特性に対し、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の物理的視点・計算科学技術とJSRが保有する高分子技術を融合し、今後更なる多様化・高機能化が進むディスプレイ産業のニーズに貢献できる技術構築に取り組みます。